肺炎は、悪性腫瘍、心疾患についで我が国における死因の第5位
1)であり、また、肺炎による死亡者の96%以上が65歳以上の高齢者であるとされています
2)。肺炎の原因菌としては肺炎球菌が最も頻度が高いことが広く認識されています。そのため、肺炎球菌ワクチンの接種が、高齢者の肺炎予防に貢献することが期待されている状況です。肺炎球菌ワクチンには、23価多糖体ワクチン(PPV23)(ニューモバックス)と13価結合型ワクチン(PCV13)(プレベナー13)があり、日本ではどちらのワクチンも65歳以上の高齢者に接種可能ですが、現在PPV23は定期接種、PCV13は任意接種の位置づけとなっています。
また、PPV23は2歳以上で肺炎球菌による重篤疾患に罹患する危険が高い者
3)、PCV13は全年齢で、「肺炎球菌による罹患リスクが高いと考えられる者」に該当する方で医師が必要と判断した場合は任意接種として接種が可能です
4)。
肺炎球菌ワクチンQ&Aでは、肺炎球菌ワクチンの接種に関連した疑問とその解答をまとめています。